思い出の絵画

私には忘れられない絵画があります。
それは学校の美術の先生、そして子供の頃通っていたアトリエの先生方の絵画です。
その二点が思い出深いです。
お二人共、もうこの世にいらっしゃいません。
一人はある題材をずっと連作で書いておられました。
もう一人は風景を主に描いていて海外にもよく足を運ばれていました。
見た風景を自己流の優しいタッチで描かれていて、子供の頃その大きな絵に(キャンバスが大きかったのです)感動を覚えていました。
もう一人、美術の先生の描かれる絵は、先生の想像の中で作られた絵でした。
けれどあたかもそこにあるように実在しているように描かれていていつも美術の部屋で大きなキャンバスを広げて描いていました。
お二人共油絵画家でした。
それ以来私は油絵が大好きになりました。
今私は時折お仕事で風景などを描かせていただくことがありますが、いつも美術部にいた時の油絵を思い出します。
とても思い出深い、そして大切な思い出です。

リトグラフの絵画をプレゼント

新築されたお友達の家に招待されて行って来ました。
新築祝いに何が良いのか悩んで、主人とも相談したのですが、なかなか良い案が出て来ないのです。
観葉植物とかキッチンセットとか、悩んだのです。
友人の方でも、いろいろと贈り物を貰う中、喜んでもらえるものってなかなか見つからないのでした。
そこで一応、いくらダブっても構わないものと思い、自分では滅多に買うことの出来ないお皿のセットを持参してみたのでした。
本当に喜んでくれる贈り物って難しいなと感じたものでした。
しかし私の弟が新築の時は、弟側から指定があったのです。
それは、シャガールのリトグラフが欲しいと言うのです。
玄関に飾りたいと。
理由を聞くと、このような絵を飾ることで、家の品位が上がるように思えると言うのでした。
安っぽく見えないことが一番の理由とも言うのです。
弟の家を訪問してみたのですが、このような絵画が一枚あるだけで、家の雰囲気も随分変わるものでした。
我が家にも一枚欲しくなってしまったのです。